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非常食のアルファ化米(アルファ米?)どうやって作る?各メーカーの違いは?

比較的、普通になじんでいる「アルファ米」という言葉。そもそも何なのか、ちょっと調べてみました。

アルファ化米って何?

非常食の定番、「アルファ化米」。

お米に含まれるデンプンは、水を含ませて熱を加える、つまり「炊く」とおいしくて消化しやすい「ご飯」になります。この状態になったデンプンをを「アルファ化デンプン」と呼ぶそうです。

しかし冷めると冷たく固いボロボロのデンプンに(冷ご飯=ちなみにこれをベータデンプンと呼びます)に戻ってしまいます。

しかし、これを「乾燥させる」と固くならずに「アルファ化デンプン」の状態を保ちます。それに水やお湯を加えると、再び柔らかいご飯に戻るということなんだそうです。

作り方もいろいろ

乾燥させる手法として、油揚げ、圧力焙煎、真空凍結、高温乾燥などがあって、それぞれ戻したときの味が違います。

これによっておいしさや保存年数に違いが出てくるんですね。

長々と書きましたが、お米を炊いて乾燥させたものが「アルファ化米」と理解して良さそうです。

アルファ米?アルファ化米?

ちなみに「アルファ化米」も、「アルファ米」も同じものを示すようです。上記のデンプンの話を考えると、正確には「アルファ化米」のような気がしますね。

災害の他にアウトドアにも

歴史的には、戦前に、軍の備蓄食料として生産されたことがあるようです。現在は宇宙日本食や、登山活動、南極の越冬隊にも使われています。

(参考・尾西食品HP)

サタケ

ここから先は代表的なアルファ米を扱っているメーカーを紹介します。

まずは1896年(明治29年)創業の老舗「サタケ」。元々、精米機の会社で、現在は食品産業総合機械、プラント設備などの会社。食品製造販売も行っていますが、だいたいお米がメインのようです。本社は広島県東広島市。

マジックライス

サタケマジックライス

そんなサタケの代表商品がマジックライス。企業や自治体の備蓄米としても定番です。

マジックライスは、根菜ご飯、パエリア風ご飯、五目ご飯、ドライカレー、白飯、わかめご飯、青菜ご飯、梅じゃこご飯、えびピラフの9種類。どれも食べやすい!

お米や国産うるち米。水の量で、ご飯と、高齢者にも食べやすい雑炊の2種類になります。

白飯は100g。ごはんは260g、おかゆは390g。賞味期限は5年。302円。

他にもGABAという脳細胞によいアミノ酸の入ったご飯や、マジックパスタという麺の商品もあります。

https://satake-japan.co.jp/

尾西食品

昭和10年に「尾西食品研究所」として大阪にて創立。

アルファ化河口の原理を応用した「乾燥飯」を1944年に、すでに確立しています。その後、海軍の要請で全国9工場で生産を開始。元々は軍用食糧でした。
歴史の古さに驚きます。

2013年から亀田製菓のグループ会社になっています。

商品は主に非常食

ご飯シリーズ、炊き出しセット、おにぎりシリーズ、山菜玄米めん、ライスクッキー、ひだまりパン、くるくるカスタード、ミルクスティック、ビーフカレーライスセットなど。

アルファ米シリーズ

特徴はサタケとかなり似ていると思います。5年常温保存。お湯で15分、水で60分。おかゆの場合は水で70分。

種類は、白飯、五目ごはん、わかめごはん、田舎ごはん、松茸ごはん、赤飯、山菜おこわ、白がゆ、梅がゆ、ドライカレー、チキンライス、えびピラフ、たけのこごはん、塩こんぶがゆ、となっています。種類も豊富です。

定価にあまり意味はないかもしれませんが・・・

白飯はお茶碗2敗260gの出来上がりで、280円。ちょっと安いのが特徴と言えば特徴

https://www.onisifoods.co.jp/

アルファー食品株式会社

昭和41年設立、島根県出雲市にある会社。アルファ化米を主体とした米加工食品の製造・販売を行っているとのこと。

主力は安心米

備蓄用非常食「安心米」をシリーズ展開。白がゆ、梅がゆ、野菜ピラフ、五目ご飯、白飯、山菜おこわ、ひじきご飯、きのこご飯、わかめご飯、カレー味、のほか、コンソメ味、ぜんざい、梅味という、ちょっと珍しい味も展開しています。

熱湯15分、水60分、袋の中にスプーン、5年保存、などは他のメーカーとほぼ同じ。

A4ファイルと大きさを合わせ、オフィスの本棚に備蓄できる商品は、なるほどと思ってしまいました。

http://www.alpha-come.co.jp/index.html

エコ・ライス新潟

その名の通り新潟に本社を置く会社。新潟中越地震で避難所生活を経験した会社だそうです。備蓄は量だけでなく、様々な人(老若男女、赤ん坊、外国人、病者など)が食べられる質が大事という方針。

地元自治体と協定を結ぶなど、地域密着の企業活動をしているようです。

ひと工夫した商品が多い印象

みんなのごはんは、内容量100g、出来上がりは260g。5年保存で、お湯20分、水1時間と標準的な商品。

ちょっと特徴的なのは、パッケージに6か国語が使用されていること。ホームページでは6か国語の作り方や、英語字幕のレシピ動画があります。

そのほかにも「勝太のわかめご飯」、ふつうの「わかめご飯」があります。どちらも「わかめ」が別包装で、後から混ぜるやり方なので、塩加減を調整して食べることができます

女性向けに量を減らした「新潟のごはん」、高齢者や食物アレルギーの方でも食べやすい「半分米」など、ひと工夫した商品が多くある印象です。

希望食品

「のぞみしょくひん」と読むそうです。

作り方に特徴あり

希望食品のアルファ化米は「炊飯によってお米のアルファ化米を行っている」そうです。炊くときに味つけを行い「お米自体に味がついている」アルファ化米なんだそうです。

ご飯はお湯戻しで15分。水戻しで60分ですが、粥についてはお湯戻し10分、水戻し40分と、短くなっています。

本社が群馬県藤岡市にあり、お米や具材は群馬県産を使っています。

アルファ化米

アルファ化米は、ひじきや五目、わかめ、カレーなどがあります。

白米は302円。内容量は100g。ご飯は160mlの水を足すので、260gになります。

「のぞみちゃん」というかわいいご飯のキャラクターが特徴的。5000円以上買うと送料無料だそうです。

http://www.nozomi-f.jp/

おむすびころりん

1973年 長野県安曇野市に設立。元々「日本エフディ株式会社」でしたが、1998年に「おむすびころりん本舗」に社名を変えたそうです。

自社開発のフリーズドライ装置で、即席めん具材、製菓原料、サプリメント素材、非常食などを製造。

非常食については、ご飯、みそ汁、水もどり餅など。特に「水もどり餅」は、宇宙飛行士の毛利衛さんが米スペースシャトル「エンデバー」に携行したそうです。

フリーズドライご飯

おむすびころりん フリーズドライ即席ご飯(白飯)385円

お湯で10分。野沢菜茶漬をまぜると「お茶漬」の出来上がりです。

内容量50g(出来上がり約200g)

原材料 国産うるち米、酸化防止剤(ビタミンE)

賞味期限 3年6ヶ月と、ちょっと短い。

ネットショップあり

5000円以上買うと送料無料になります。

http://omusbikororin.co.jp/

株式会社LA-PITA(ラピタ)

三重県四日市市に本社。2012年に設立後、「ものすごい防災セット」など防災用品を次々と開発、販売。

デザイン性にこだわり、インテリアのように置いておける防災用品を目指しているそうです。

レスキューライス

そんなLA-PITAが開発した非常食ごはんが「レスキューライス」。

「最新の乾燥技術と徹底した衛生管理」でなんと7年の長期保存に成功したそうです。普通は5年が限界と言われていましたが、最新の乾燥技術や商品パッケージを工夫して、7年保存を実現したそうです。

「あらゆる試験を行い高い安全性、品質を常に追求しています」とありますが、実際に保存して試すには7年かかるわけで、試し方が難しそうです。

お米は岡山県産のみを使っているそうです。

水は60分、お湯で25分。他メーカーより、少し長いのが特徴。

白米は100g入りで、出来上がり量は260g。税抜きで300円。基本的には特設サイトで買えるようです。

https://lapita.co.jp/rescuerice/

 

試食したものもありますが、基本的にはどれもおいしい!

あとは微妙な好みだと思うので、たくさん買う場合は1回試しに買って食べてみるのもよいかもしれません。