2019年8月28日から続いている九州北部の豪雨。
佐賀県武雄市の浸水した住宅で逃げ遅れた96歳の女性が亡くなるなど3人の命が奪われました。報道では29日時点で、佐賀、福岡、長崎などで2200人以上が避難所で過ごしているといいます。
災害に遭われた方の生活を心配するとともに、一刻も早い復旧を願うばかりです。
驚いたのは浸水・冠水が「初めて」という人が多かったこと。どこで起きてもおかしくないんですね。
こうした報道をきっかけに、災害対策を考える人が増えると良いなと思います。
病院までが浸水で孤立
大規模な土砂災害は聞きませんが、今回の被害は浸水・冠水が主なようです。
佐賀県の順天堂病院は、3階建ての立派な建物ですが、周囲が冠水して一時215人が取り残されたそうです。患者さんももちろんいるわけで、病院には水や食料が、ボートで運び込まれました。
病院周辺の水位は腰ぐらいまであって、子供やお年寄りは水が引くまで出ることはできなそうです。ようやく出ても避難所での生活が待っています。
断水はすぐ起こる
冠水すると周囲が断水してしまうことが思いのほか多くあるようです。ポンプ車が入って水が引くまでには数日はかかります。今回は油の流出がさらに復旧を遅らせています。
浸水・冠水自体は、2階に避難したり、マンションの場合は、おぼれることはないかもしれませんが、その後の水や食料の問題は続きます。
エレベーターも動かない中、水を持って上がるというのは想像するだけでも大変です。
やはり最低でも3日分の水と食料の備蓄という国の指針は理にかなっているように感じます。
自分がきちんと備蓄しておけば、自治体などの備蓄がより切迫した人に渡ると考えると、やはりしっかり備蓄しておきたいなと思います。
長期間できる保存水はもちろんおすすめですし、Amazonの定期お得便で、普段使う水や食べ物を多めに注文して備蓄していくことを提案しています。
「生きていて初めて」から学ぶ
印象に残ったのが、テレビで答えていた被災者の方が「生きていて初めて」と語っていたことです。
佐賀平野は地形的に浸水が起きてもおかしくないということですが、どこででも起こるわけではないため、「初めて」と感じた人が多かったということでしょうか。
災害がどこで起きてもおかしくないということを肝に銘じて、自分の住む場所のまわりを再確認したいと思いました。
一番の対策はハザードマップ再確認
それぞれの自治体のHPに、ハザードマップが載っているので、それを確認するのが一番です。
自治体によっては、土砂災害と浸水・洪水マップが別々なところもあるので注意が必要です。(それぞれ避難の仕方や対策は別々ではありますが、住民目線では、1枚にまとめてほしいと思ってしまいます)
まったく浸水したことのないような場所でも、マップでは意外と1mぐらいの浸水予測は出ていたりします。1m浸水するとどうなるかは、今回の佐賀の事例でも明らかです。しっかり対策したいと思いました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。