「防災の日」だけ関心が高まりますが・・・
9月1日は防災の日。テレビや新聞で非常食についての話題が増えました。
が・・・、やはり話題となるのは一瞬。数日過ぎると、忘れられてしまいます。
原因のひとつに、非常食のイメージの悪さがあると思うのですが、どうでしょう・・・
非常食のイメージって?
いつか起こる関東大震災の話を教わって育ったこともあり、防災への意識は高い家庭で育ちました。非常食も適度に備蓄されていたと思うのですが、イメージは・・・良くなかったですよね。
90年代の非常食と言えば、
- 氷砂糖だけがおいしかった乾パン
- ぬるい備蓄された水
- パサパサのクッキーー
- 温めないととても食べられないご飯の缶詰
缶詰までもがイメージが悪い・・・。
乾パンについては、そこまで固くしなくともよかったのではと、今になって思いますが、なぜあんなに固いのでしょうか。
現在はおいしい非常食もできました
そして現在はおいしい非常食が作られたというのは、このブログでも記している通りです。
アルファ米はいろいろな味付けされたものが出てきました。
パンも缶詰になると、あんなにも普通のパンとして食べられるんですね。
ビスコもカロリーメイトも、普段食べているものと変わりません。
飛躍的に進歩したのがレトルトパック。普段のおかずと変わらぬ味・・・というよりおいしくなっちゃってます!
お水は・・・昔と変わらないかな。
ですが、会社の備蓄は・・・
一方で、会社や自治体の備蓄は、おいしい非常食とは、ちょっと縁遠いのが現状です。防災の日関連で非常食の備蓄の見直しがありましたが、おいしくない昔ながらの備蓄のオンパレード。期限切れの非常食を社員向けに配るのですが、だいたい捨てられています。
具体的にどの商品かは書きませんが、企業の備蓄は、当然ながら目的が違うんですね。
・賞味期限が長いもの
・まとめ買いしやすいもの
・安いもの
・場所を取らないもの
安くて、長く保存できて、たくさん置けるものを専門卸会社から大量にまとめ買いするので、そりゃそうですね。
食品ロス問題も・・・
1人あたり年間51kgともいわれている「食品ロス」の問題もあります。
賞味期限切れといっても、日本の基準では「賞味」期限は、消費期限の3分の1ともいわれています。そんなおいしくない備蓄食料が、毎年大量に捨てられているんですから、相当なロスですよね。
意識の高い会社は、社員にイザメシボックスを配ったりしているところもあるようです。単なる大量備蓄から、おいしい非常食の備蓄にも目を向けてほしいものです。(なかなか予算的には難しいのかなとも思いますが)
家庭の備蓄の提案
家庭の備蓄は真似する必要はないと思います。食べたいもの、おいしいと思うものを、ちょっとずつ保存しておけばよいんです。
賞味期限が短いと入れ替えが大変なので、せめて半年から1,2年のものを多めに買って、食べながら回していくのが良いのではないでしょうか。何度も書いているローリングストックですね。
そしてもうひとつが、期限が長い非常食をアウトドアで食べる方法です。我が家では最近、買い込んでいたアルファ米ご飯が、最近、賞味期限を迎えているので、ハイキング、山登り、川遊びなどのアウトドアで食べるようにしています。外で食べるとおいしいし、何より外食より安上がりです。
長々と書きましたが、非常食が日常に溶け込んでイメージが変わると良いなと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。