九州地方の豪雨報道を憂う
毎年7月の初めは豪雨の時期となってしまうのでしょうか。
この記事を書いている7月3日時点、あす以降、熊本・鹿児島付近大雨が予想されています。被害が出ないことを心底祈っています。
非常食の備蓄をオススメしているブログですが、特に豪雨災害の避難の際は、本当に多くの備蓄食料が必要だと考えている理由をお伝えします。
実体験からのエピソードを記します。
多くの非常食、特に栄養バランスに気を使った備蓄食料が大切だと思います
豪雨災害の避難とは?
筆者は、度々、豪雨災害の被災地へと行っていますが、とある土砂災害の避難所は、かなり鮮明に記憶に残っています。
小学校の体育館に、ぎっしりと座り込むお年寄りたち。入り口には泥だらけの靴や長靴が並んでいます。この時は狭い範囲の住宅街が被害に遭いました。かなり人口密度が高かったらしく、近くの小学校に本当に多くの人たちが避難してきていました。
筆者が行ったのは、災害発生の数日後。みんな疲弊していました。
食事はあったようですが、おにぎりが多かったように見えます。体調が悪そうなお年寄りが、ぐったりと昼間から寝転んでいました。
ある高齢男性と話しました。銀色の髪を後ろにまとめた、ちょっとかっこいいアウトローな雰囲気の男性です。
団地の住宅、10軒ほどが屋根まで土砂に埋まってしまったそうです。仲の良い団地でした。まだ取り残されているご近所さんがいると言います。早く助けてほしい・・・涙を浮かべていました。
避難所の生活は過酷です。固い床に寝転んでは疲れも取れません。何週間かたってから段ボールベッドが差し入れられましたが、それまでの間、仕切りもない体育館で寝泊まりするのです。食事も喉を通らなかったかもしれません。
その避難所は数か月、設置され続けました。
家が土砂に襲われた人はもちろん、直接土砂が届いていないとしても、車で上がれなかったり、まだまわりが泥だらけだったりして、家に戻れないのです。雨がやんで一時帰宅ができたとしても、持って帰ることのできる荷物は限られていますし、家で寝泊まりすることは簡単ではありません。結局、避難所での生活が続いて今います。
お年寄りは、さらに戻ることが難しいと言えます。若い人は早い段階で家に戻り、2階で寝泊まりしている人もいましたが、そんなことはとてもできません。私が話した高齢男性は、その避難所で、数か月暮らしました。
そして、そのまま亡くなりました。突然死だったと聞きました。
問題は複雑です
どうすれば男性は亡くならずに済んだでしょうか。考えます。
男性は相当なストレスがあったに違いありません。
長年住んでいた家を失ったショック。知人を失ったショック。そして厳しい避難生活。
自宅がマンションだったら避難生活を送ることもなかったでしょう。そうでなくとも、家に寝泊まりさせてくれる知人がいれば助かったかもしれません。避難所暮らしだったとしても、栄養バランスに気を使った食事をとっていたら・・・いや、結局は助からなかったかもしれません。
ただできる限り、こうした人たちを減らさなくてはいけないと感じています。どうすればよいのでしょうか。
ストレスの少ない避難所、
プライバシーが確保された避難所、
よく眠れるマット、
体育館ではなくて旅館や公営住宅を開放する仕組み、
十分な水や食事、
栄養価のある食事、
気晴らしのできる空間、
リラックスできる雰囲気、
・・・きりがありません。
豪雨災害の備蓄食料とは
少し話がそれましたが、避難生活が長期間に及ぶ豪雨災害の場合、持ち出し袋には多くの食料が入っているに越したことはありません。栄養バランスが整った食事ならば、尚ベターです。
先ほど書いた豪雨災害の避難所については、比較的早い時期に自治体やボランティア団体から配給が届きました。しかし自治体からの食料は、おにぎりや備蓄用のパンなどが多く、数日たつと口内炎ができるほどです。
特に大事なのは野菜やビタミン。ビタミン剤でも良いかもしれません。持病のある人は、それにあった栄養素の含まれた食事が必要でしょう。
普段から備えて、持ち出し袋に入れておく必要があります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。